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ビンさんの銀幕音楽堂・第591回(2013年5月25日放送分) 







【放送日:2013年5月25日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:レイ・ハリーハウゼン追悼特集

『シンドバッド七回目の冒険』ostより「Overture ~Bagdad」(co:バーナード・ハーマン)

『SF巨大生物の島』ostより「Fanfare~Prelude」(co:バーナード・ハーマン)

『アルゴ探検隊の大冒険』より「Jason Prelude」(co:バーナード・ハーマン)

『恐竜100万年』ostより「Finale」(co:マリオ・ナシンベーネ)

『シンドバッド黄金の航海』ostより「Prelude」(co:ミクロス・ローザ)

『シンドバッド虎の目大冒険』ostより「Main Title」(co:ロイ・バッド)

『タイタンの戦い』ostより「The Constellations / End Title」(co:ローレンス・ローゼンタール)


・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXを紹介。

そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

一つのテーマをもとに、いろんな映画音楽を取り上げる「銀幕アラカルト」。
今回は、去る5月7日に92歳で亡くなった、レイ・ハリーハウゼンの特集です。

特撮映画好きの僕が、特撮映画好きになったきっかけは、幼少の頃に映画館で観た『シンドバッド黄金の航海』と『シンドバッド七回目の冒険』の2本立てでした。
そこに登場する伝説のクリチャーに命を吹き込んだのは、モデル・アニメーションの第一人者レイ・ハリーハウゼンだったのです。
特撮関係のスタッフの名前で一番最初におぼえたのも、彼が最初だったと思います。

CG全盛期の昨今、どのような映像も作ることが可能になりました。
決してそれがさみしいとか、芸がないなんてことはちっとも思いません。
いかにそれをどのように観客に披露するか、そして観客を楽しませるか、ということにスタッフは日々切磋琢磨されていることでしょう。
そして、そこには第一人者でありパイオニアであるレイ・ハリーハウゼンの精神が根底に流れていることと信じています。

映画史に数多くの功績を遺したレイ・ハリーハウゼンの偉業は、映像を見ていただくのが手っ取り早いでしょう。
しかし、そこは映画音楽番組、その魅力を十分お伝えすることは難しいのですが、その驚異の映像といつも一緒だった、それぞれの作品の音楽に触れることで、故人を偲んでいただければと思いセレクトしてみました。



シンドバッドナナカイメノボウケン
『シンドバッド七回目の冒険』(58)のサントラ。

スコア担当はバーナード・ハーマン。

ハーマンが書いた冒険活劇物のなかでも、傑作の誉れ高い作品。

CDは86年に米Varese SarabandeよりLPレコードと同じ内容でリリース。
アップしている画像もそちらのもの。

その後、2009年にベルギーのレーベル、Prometheusより2枚組完全盤CDがリリースされた(商品リンクは完全盤)。


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エスエフキョダイセイブツノシマ
『SF巨大生物の島』(61)のサントラ。

スコア担当はバーナード・ハーマン。


この頃のハリーハウゼン作品は、コロムビア映画のチャールズ・H・シニアが一貫してプロデューサーを務めており、それに伴い作曲もハーマンが連続して起用されている。

こちらは冒険活劇でもあり、舞台設定が南北戦争の頃ということもあってミリタリー調のスコアも聴くことができる。

CDは英Cloud Nine Recordsより93年にリリースされている。


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アルゴタンケンタイノダイボウケン
『アルゴ探検隊の大冒険』(63)のサントラ。

スコア担当はバーナード・ハーマン。

いや、これはサントラではなく、ブルース・ブロートン指揮、シンフォニア・オブ・ロンドンによる再演奏盤。

サントラ音源は過去に数曲がオムニバス・アルバムに収録されるというケースはあったが、完全な形でのサントラ盤は未だにリリースされていない。

シンフォニア・オブ・ロンドンの演奏はオリジナルに忠実で、人気の高いディスクでもある。

リリースは米Intradaより99年にリリースされている。


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キョウリュウヒャクマンネン
『恐竜100万年』(66)のサントラ。

スコア担当はマリオ・ナシンベーネ。

英ハマー製作の恐竜物の代表作。
ハーマンのそれとは違い、ナシンベーネのスコアはかなりバーバリスム臭がぷんぷん漂ってきそうな、強烈な仕上がり。
でもそれが映画のカラーを強烈に物語っている。

伊Legendより94年にリリースされたCDには、本作の他にナシンベーネが手掛けた『恐竜時代』(70)、『原始人100万年』(71)のスコアも収録。


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シンドバッドオウゴンノコウカイ
『シンドバッド黄金の航海』(73)のサントラ。

スコア担当はミクロス・ローザ。

ローザの作品としては晩年のものになるが、かつて史劇大作群で聴かせたような風格と気品漂うスコアは、さすが! と思わせるものがある。

ベルギーのレーベル、Prometheusより98年にLPレコードと同内容でCDがリリース(アップしている写真はそちらのもの)されたが、その後、2008年に同レーベルより2枚組完全盤がリリースされた(商品リンクは完全版)。


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シンドバッドトラノメダイボウケン
『シンドバッド虎の目大冒険』(77)のサントラ。

スコア担当はロイ・バッド。

いまも健在ならばハリウッドの大御所となっていたであろうロイ・バッド。
油の乗り切っていた頃に無くなったために、手掛けたサントラそのものが、CD化されている作品としては少ない中で、よくぞCD化してくれた! 当時は嬉しかったものである。

CDは99年に英Cinephileよりリリース。


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タイタンノタタカイ
『タイタンの戦い』(81)のサントラ。

スコア担当はローレンス・ローゼンタール。

演奏は『SW』以降、サントラ御用達となったロンドン交響楽団。

スコアも『SW』のスタイルを踏襲したものになっており、登場人物それぞれのライト・モティーフも明確。
勇壮なメインテーマ、ロマンティックな愛のテーマ、ラストのローレンス・オリビエによるナレーション等々、聴きどころも多い。

97年にLPレコードと同内容で米PEG RecordingsというレーベルからCD化。
その後、2010年に米Intradaから2枚組完全盤がリリースされた。


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